2025.2.14
NeeeMO
金森美希さん
金森美希さん(写真左、右は大堀相馬焼松永窯 3代目窯主の松永和夫さん)
山形県出身。美術大学で陶芸を専攻し、仕事にすることを志す。様々な陶芸の産地を巡る中で大堀相馬焼の魅力に触れ、地域おこし協力隊として西郷村に移住。現在は大堀相馬焼松永窯で陶芸作品を制作している。
自分らしく、やりたいことを持つ
子供も多くて活気があるのが西郷村の魅力です。やりたいことがあるのなら、ぜひ新しい土地で始めてみるのもいいのではと思います。
柳沢焼・大堀相馬焼の技術の伝承と、村に関わる陶芸制作をすることが地域おこし協力隊としての私のミッションです。
具体的な活動としては、「持ち帰れる陶器」をコンセプトにしたワークショップを行っています。鋳込みという技法で作った土鈴や、西郷村のイメージキャラクター「ニシゴーヌ」をモチーフにしたマグネットに色をつけてもらう体験です。村のイベントの際にも、すぐに参加できるものとして考えています。特にニシゴーヌのマグネットは小さなお子さんにも楽しんでいただけていますね。
西郷村への移住に対しては大きな不安はなかったです。インターンシップで来ていたこともあって、不安よりも楽しみが大きかったです。地域おこし協力隊の任期は3年なのですが、これから3年後どうなっていくかということを考えて楽しみでいっぱいでした。任期が終わった後も、松永窯で職人を続けていきたいと考えています。
西郷村は子どもも多くて活気がありますね。福島県内で一番高齢化率が低いそうです。村というと、あまり若い世代がいないようなイメージもあるけれど、西郷のお祭りに参加すると子どもや家族連れも多くて賑わいがあります。正直に言うと、松永窯で働くために西郷に来たので、村そのものについてはあまり事前に調べることもしなかったんです。ですが、移住後は良い意味で村の印象が変わりましたね。
やはりモノづくりが好きなので、休日は動画でミニチュア作りやアルコールインクアートなどの色々な美術作品の作り方を観たりしていて、結構引きこもっていることも多いです。友人は東京などの関東圏にいる人が多いので、良い距離感ですね。友人と会う際にも、新幹線や高速バスなどがある西郷村はとても便利だなと感じています。
フットパスに2回ほど参加したことがあります。自然が豊かで素晴らしいと思いましたし、いろいろな世代の方が同じイベントを楽しんでいるのも面白い。あとは川谷地区に行った時が印象に残っています。水がすごくきれいなんですよ。ワンちゃんも遊んでいたりして、良いところだなと思いました。
新しく移住してくる方におすすめしたいスポットは、もちろん松永窯です。
子どもたちに焼き物に親しんでもらえるような活動をしていきたいです。自分自身、学校行事で陶芸体験をしたことがとても印象に残っています。陶器は生活の道具として使うこともできますし、形に残るので思い出にもなります。それと一緒に大堀相馬焼そのものの魅力も伝えていきたいですね。
田舎の人たちはみんなそうだと思うんですけど、新しい人を歓迎する気持ちは絶対あると思います。私自身も移住前はどんな人たちがいるんだろう?と考えていたのですが、どうにかこうにか仲良くなれるものです。大切なのは、自分らしくやりたいことを持つこと。そこが揺るがなければ生活していくことはできるんじゃないかなと思うので、やりたいことがあるのなら、ぜひ新しい土地で始めてみるのもいいのではと思います。
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