子安観世音堂

更新日:2022年04月12日

子安観世音 西郷村指定重要文化財(西郷村指定第3号)

子安観世音堂の画像

下新田地区に伝わる、文政13年(1830)に書かれた『小田新田邑 子安観世音入仏供養願文』によると、延久3年(1071)4月18日小田新田村(下新田)を開いたといわれる安房之助という人が霊夢のお告げにより、北流する川のふちから如意輪観音の霊像を拾い上げ、堂宇を建ててこれを安置したとあります。

この如意輪観音を信仰して御利益を受けた人々が多く、安産祈願のほか、虫切り、病気平癒、産育など多くの人々が帰依し、子安観音として四方に響きわたりました。

観音堂は白河城主及び家臣の信仰も厚く、寛保元年(1741)城主松平明矩(義知)が姫路へ移封の際に白河市四ッ谷深巌寺の薬師堂を観音の精舎として賜り、ここに移しました。

仏像は樹齢約200年の杉柾目材一木造、二臂の座像で丈33cm、右手甲を顎にあて、左手を体側におろす半跏思惟像です。本堂は3間×3間(5.6m)で回廊は四周2尺5寸(0.825m)です。屋根構造は入母屋破風で、正面に向拝があります。内部の格天井には八十余枚の奉納絵馬が描かれています。

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