「香害」について知っていますか

更新日:2023年08月18日

香害とは

化粧品や香水、合成洗剤、柔軟仕上げ剤などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、不快感や健康への影響を生じることをいいます。近年は残香性の高い製品の普及により、国民生活センターなどには、このようなにおいによる相談が多数寄せられており、特に柔軟仕上げ剤のにおいに関する相談が多くなっています。症状は「不快感」や「頭痛」、「アレルギー症状」など様々な健康被害を生じることがあります。この香害が原因となって、「化学物質過敏症」を発症する人もいます。自分にとって快適な香りでもほかの人が快適に感じるとは限りません。

化学物質過敏症について

「化学物質過敏症」とは、建築資材、化粧品、芳香剤、合成洗剤、柔軟仕上げ剤、排気ガス、農薬などの日常生活を送る際に使用される様々な製品に含まれる、通常では問題にならないような微量の化学物質に敏感に反応し、「頭痛」「めまい」「倦怠感」「脱力感」などの健康に影響を及ぼす症状が発生するもので、その反応は個人差が大きく、またある時を境に突然発症することもあります。また病名や定義も完全には決まっておらず、原因などのメカニズムも未解明な部分が多い疾患です。

私たちにもできること

1.合成洗剤や柔軟仕上げ剤、香水などを使用する際は、使用量が過度にならないように注意をする。また、公共の場や多くの人が利用する施設等では、香料(香水や柔軟仕上げ剤)の使用を控えましょう。

2.虫よけスプレーや殺虫剤などは周囲に飛び散らないように気を付けましょう。

3.自宅でガーデニングや家庭菜園で病害虫駆除のため農薬を使用する際には、近くの家に農薬が飛ばないよう風向きや天候を考慮しましょう。

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