甲子山大黒天

更新日:2021年04月01日

甲子山大黒天 西郷村指定重要文化財(西郷村指定第5号)

甲子大黒天の画像

甲子山大黒天は文化元年(1804)に造立された石碑で、石碑の上部には白河城主松平楽翁(定信)が「甲子山大黒天霊験垂跡之記」と記し、中央及び下部には谷文晁によって描かれた大黒天があります。

下部の大黒天は一見、不動明王をのような忿怒相をしています。三面三眼二牙大臂で胸にどくろを飾り、髪を逆立てて全身焔火を噴き仏尊を襲うケモノに剣を擬している図となっています。大黒天は本来戦いの神であり、仏教とともに日本に伝来し、大国主命を福の神とする大国信仰と習合して福の神としてあがめられるようになりました。

この碑は「天竺の武神(大黒天=本地仏)が日本に伝来して福の神(走り大黒=垂跡神)に生まれ変わった」ことを教えているといわれています。

大黒天はまた医術、食厨、作の神などとして信仰されている。温泉の効能もその霊験によるものと信じられ、温泉神として甲子山中にも祀られています。

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