勝花亭
勝花亭 西郷村指定重要文化財(西郷村指定第6号)
白河城主松平定信は天明5年(1785)2月の著作『関の秋風』で、「白河へ至りて甲子の山みざらんは、堂に入りて室にいらざるが如し...」と書いています。この『関の秋風』によって甲子の勝景を広く世に紹介しています。定信は甲子の風光を愛でしばしば遊観をこころみ、この亭に休泊していたようです。
亭名は杜牧の詩『山行』の中の「霜葉紅於二月花」=「霜葉(霜によって紅葉した葉)は二月の花(春の花)よりも紅が勝っている」より付けられ、仙境に心を洗う名君の閑日月を偲ぶことができます。
建物は2棟の建物を屋根でつないだ門のような構造をしており、勝花亭に挟まれた道が、平成20年(2008)9月に国道289号甲子道路が開通するまでは、国道289号(甲子街道)でした。
更新日:2021年04月01日